2016年4月25日月曜日

前回の続きです、大まかににリュウターで削ったらお次はワックス用の鑢を使って仕上げていきますよ、写真に写って居るのは通称プロペラと呼ばれている荒削り用の鑢ですな、この他に右上に写って居る細かい作業用の鑢を使ったりキサゲを使ったりしまして、削って行くんですな。
大体の形に成って来ましたね。
  リングのアクセントに外周に鏨を使って丸溝を彫りますな、リングのハートに近い側に彫り跡が見えるでしょ。
殆ど出来たので石(ブルートパーズ)を嵌めて見ました、ぴったり入りましたな。
加工手順が前後しましたが、ハート部の穴の繋ぎ加工には金鋸の刃を写真の様に加工したものを使いますよ。
こんなふうに先端を細くなるようにして置くんだな。
で、キャストが上がって来ますと余計な出っ張りが有りますけれど、これはですな、鋳造する際の湯口なんですよ。
普通は鑢なんかで削るんでしょうけれど、ナイフメーカーのクマの巣穴ではベルトグラインダーで削って仕舞うんです、えへっ。
削るとこんなふうになりますな。
此処からは油目の鑢にリュウターバー各種を使って仕上げて行きましょ。
まっ、何んとか仕上がりましたな。
左がブルートパーズ、右がペリドットどちらも良い雰囲気ですね。
 お後は覆輪をカシメて磨けば完成で~す。
 覆輪をカシメるところは次回公開しますね。
 
久し振りのクマの巣穴の広告で~す。
KNIFE 名称:ヒップポケットハンター
全長:        162mm
刃長:         70mm
鋼材:        ATS-34
仕上げ:       ミラー
ハンドル材:    アイボリー
シース形状:    ポーチ

価格:        ¥45,000_

問い合わせ先
COSTOM KNIFE 工房
Mexico no  Kuma
                               TEL:090 1254 6050迄お願い致します。

2016年4月18日月曜日

 今回はですな、ブーツナイフも取りあえず完成しましたので、写真のシルバーリングの制作工程なんぞ紹介しましょうね。
此れはキャスティング(鋳造)と云う技法を使って進めますね。
 キャストをするにはロストワックスを使って形を削りだしてシルバー等を鋳込みますな。
 まっ、鋳造は難しいので専門のお店に持って行ってお願いするんですけれどね。
ワックスの内径を削りますね、♯13で作りますので内径はφ17,0mmにしますよ。
 普通は旋盤なんかで削らないと思ううんですが、クマの巣穴はこうして削って仕舞いますね、狡いですよね、えへっ。
お次は外形、おっと削る刃物(バイト)は内径を削った時と同じものですね、逆回転させると削れてしまうんです、刃物を変えるのが面倒なのでね。
 外形の寸法はハートの部分の厚みが4ミリ位
必要なんで17,0+4×2=25ミリにして置きますです。
削りが済んだらですなワックス用の糸鋸の刃を使って必要な巾に切り落としましょう。
 切り落とす際は回転を遅くして回しながらすると綺麗に平行に切れますよ。               此処でポイントに成るハートをゲージを使って罫書きますね。
こんなふうにね、
石のキュレット部にあたる所にはまず1ミリの穴を明けてと、そこを基準に石がφ3,5ミリなので同径のドリルで石の入る深さ迄開けます、
此のドリルの刃先の角度は90°に成って居るんだな、何故かって石のパビリオンの角度が90°なんでね。
 この先、此の3,5ミリの穴が重要で此処が削って行くときの基準に成って行くんだな。
  罫書いたハートの周りを鏨(たがね)を使って丁寧に彫って行きます。
ハート以外の個所をフリーハンドで描き其れを基準に少しずつ削りますよ。
今回はこのカッターを使ったんですが、
如何も目が詰まって使いずらかったです。
 右上に見えて居るのは削れたワックスのカスを払うのに使いますな。
前のでは詰まり易いので、こんな物を買って来ました、此れの方が詰まり難く良いようです。

 今回は此処まです、次回又。
クマさんもやっと山へ草刈(山菜採り)に行きました、何時ものシドケ(モミジガサ)のポイントに行きましたら、こんな大きな25センチくらいのものがありました、わっおです。
 後は大体15センチ位ののものが殆どでしたな。
 一寸、写真写りが悪くてすいませんです。
  一日の収穫です、左から蕨、シドケ、山三つ葉、筍(筍は10本位採れましたよ)。
 みんな美味しくいただきました、ご馳走さまでした。
良い景色でしょ、此れはクマの巣穴の近所に有ります郭沫若記念館と云う所の庭園なんです、今日は休館日で人が居ないので良い写真が撮れました~。

2016年4月11日月曜日

さてと、前回はタング両側にハンドル材(スタッグ)が付いたので、ファスナーボルトを取り付ける事にしようね、まずメネジ側の余分をカットしてざっと平面だしをして置きますね、写真は無いですけれどベルトで削りますな。
  今度はオネジ側をカットしてカット面をベルトで削りますな。
こんなふうにね。
 写真は撮り忘れましたけれどオネジ、メネジの嵌めあい具合も見ておかないとね。
  ボルトの余分はバイスに咥えてカットしますよ、此のときなるべくぎりぎり迄カットしましょうね、此れは福田さんの創美工夫にもそう説明されていましたな。
カット後です、前部はまあまあ の残り具合ですけれど後部が少し多めに残って仕舞いましたな、これを削り取るのは切れる♯80のベルトで熱をかけない様に少しずつ削らねばね。
  此れは♯1000迄ベルトを済ました所ですな。
 あとはシロバフで仕上げです。
完成で~す。
シースと一緒。
 シース制作はまたの機会に。
マークサイド。

 とっても良い仕上がりでした。
  作業の合間はこんな素敵なカップで紅茶とクッキーで一休みなんだな。
  以前は寡だったクマさんが何時の間にかカップルに成りました、敷いている座布団は近所の素敵なお姉さまが誂えで作ってくれたんですよ。
 クマさんがカップルに成ったので和服のお姉さまは焼きもちを焼いたようでそっぽを向いてしまいました。
此れは、クマの巣のショーケースのリラックマの見張り番です。
  クマの巣穴のクッキング教室第2弾。

 今日は牛筋のカレーを作って見ましょう。

 牛筋、これで約900g。
食べやすい大きさにカットしてと。

 牛筋は結構固いのでナイフでカットした方が安全のような。
  人参をフードチョッパーで微塵切りに
 玉葱はフードチョッパーの掃除がてらやはり微塵切りにしてと。

 玉葱は別に乱きりも用意しておきます。
  牛筋は2回湯通しして、余分な脂を抜きますよ、脂が気にならなければ此れはやらなくても良いんでは。
湯通しの済んだ牛筋と玉葱に乱きりにしたものを圧力鍋に入れまして。
沸騰したら1時間30分こんな感じ。

 今回牛筋が大分トロトロに成ったので1時間位でも良いのではないかな、まっ好みの問題ですな。
  圧力鍋とは別に人参、玉葱の微塵切りにしたものを1時間位火にかけて於きますな、此のとき水は最少限度でね、後から圧力鍋の方を足しますんで、増えるのでね。
  ルーはクマの巣穴ではS&Bのこれを使って居るんだな、辛いのが苦手の方は中辛を使うと良いんではないかな。
  こんなに出来ましたよ、でも1/3位は近所へ(素敵なお姉さまの所を含めて)御配りなですよ
でもってですな、ランチはバケットとロールパンで牛筋カレーでした。

 翌日ものずきさんにもお出ししたんですよ。

2016年4月4日月曜日

  此処はですね、JCKM/JKG鍛造部会合同カスタムナイフショーの会場ですな、大勢のお客様にご来場頂き有難う御座いました、会の代表として厚くお礼申し上げます。
 私もナイフ2本嫁入りし、エンドミル、穴明けパンチ完売でした、購入頂いたお客様有難う御座います、次にクマさんが出没するのは7月の銀座ブレードショーに成ります、その際はまた宜しくお願い致します。
此処からは前回の続きです、ハンドル材(スタッグ)のヒルトに接する個所を治具を使って正確に削りましょ。
 写真の治具は下側に6ミリのボルトがねじ込んで有り微調節 が出来るように成って居るんですよ。
ピタット合ったら接着剤を塗付してしっかりとクランプで締めて固定しましょ、此のときの注意点はスタッグの表面に傷が付かない様に 皮等を挟んで置くことですな。
タング側はこんな感じですよ、此れで30分位そっとね。
接着剤が固まったら必要な穴を明けましょ。
 此処で開ける穴はソングホール用の7ミリとファスナーボルト用の6ミリ×2の三つで余分?な穴はハンドル材が付くと見えなくなるんです。
反対側も同じようにね、今度は締める面、両方に傷が付かない様に先程より長い皮で両側に届く物を使いましょ。
反対側はこんなもんです。
  ソングホール用のパイプを挿入してと。
ソングホールの面取りをし、この面取りはスタッグの面まで少し大き目に取りますな、その方が見栄えが良いんだな。

 ファスナーボルト用の段穴(8/6)も開けましょう。


 今回は此処まで次回はファスナーボルトの追加工に成りますね。

一段落したのでそろそろ山へ草刈に行かねばね。