2017年4月16日日曜日

ドリル研ぎの裏技について。

本題に入る前に、有る有名な雑誌にこんな危険なことが(FBで公開されましたので)刃の付いた切り出しナイフに穴明け加工をこんなふうにって、ボール盤1級技能士のクマさんとしては一寸ね、このような作業はまずは刃の部分をテープなどで保護養生をして本体をバイスにしっかり固定しまして、電気ドリルなんぞではやらずにボール盤で作業をしましょうね、どういう積りでこんな写真を載せているのか理解出来ませんこれではこうやると非常に危険で怪我をしますよって云う見本です、この様な やり方は絶対にやらない様にしてください宜しく。
と云う事で本題に入りましょうね。
 此れは買って来たままの刃の状態です、この状態でもある程度は穴明けは出来ますが切れ味は余り良くありませんね。

 今回の刃付けは皆さんがお困りのスタッグなどの穴明け時にドリルが持っていかれたりして穴明けが上手く行かない時の刃付けを公開しますね。

では如何するかと云うとですな先ず刃付けをやり直しします、機械場などではグラインダー(砥石)等 で刃を研磨しますがナイフメーカーの工房にはベルサンが有るので♯400のベルトで刃を研ぎ直しします。 
こんなふうにね、此処までは通常の方法なんです。
 でっ如何するかと云うとですね。
  画の様に①の切り込み角(1番)を②の様に取って③の様にします、如何するかと云うと。 
グラインダーの砥石の角を使いまして刃を取ります(研ぐと云うべきか)。
 この時グラインダーの砥石の角はドレッサーできっちり角を出して置きます。
 この際のポイントは刃をだれさせないことです。
一寸見ずらいかもしれませんがはをこんなふうにします。
 このような刃先にすることで加工物(スタッグ)などに喰いこまずまた抜け際もドリルが持って行かれたりせず楽に穴加工が可能になります。
 但し通常の金属加工には向いて居ませんのでご承知おき下さい。
 此の研磨の方法は快削黄銅(俗に云う真鍮ですが自働機などにかける素材です)のドリル加工用に考案したものです。
 黄銅でも切り屑が繋がってくるような通常の物には使用できません。
  此れはアクリル板に穴明けをしているところです、加工時板を軽く押さえておくだけで簡単に危険なく穴明け加工が可能です、と云っても機械加工なので気を抜かずに作業しましょうね、昔から怪我と弁当手前持ちって云いますからね。
板に穴明けが済んだところですドリルの回転数はあまり上げてはいけません、
プラスチックやスタッグなどは熱伝導がわるいの で高速にすると穴の内面に悪影響を及ぼしますのでね。
上手く明きますとこんな陣笠のようなものが裏に出ますな。
専用ポンチと穴加工の済んだものです。













ぴったりとポンチが入りました。

如何でしたか中々説明が難しく上手く説明が出来ませんでしたが御理解できましたでしょうか。

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